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2011年8月 7日 (日)

楽器たちの図書館 担当部分

114ページ下から4行目~117ページ下から5行目まで

主人公と彼女の会話、ミュジカでの社長と彼女の会話、主人公が受けた社長の印象、などが中心の場面です。

会話をリズミカルに、それぞれのキャラを考えながら訳すのが難しかったです。

以下、気になったところ、苦労したところなど。

○P.115 5行目、7行目 하긴
よくあいづちのように出てくる言葉ですが、日本語だと、そのつど文脈に合わせていろんな言い方になるようです。
5行目は「たしかに」、7行目は「まあね」、としてみました。
基本的に前述の内容や相手の言ったことを肯定するような意味ですが、こういう何気ない言葉を、ぴったり訳すのは、本当に難しいです。

○P.116 1行目 그럴 만도 했다
-을 만 하다 、これもいまいちピンと来ない表現です。
この 만 は依存名詞で、①前述の行為等に妥当な理由があることを表す ②前述の行為等が可能なことを表す。
この前が、-니까 で終わるフレーズが2つ続いた、その後なので、その理由が妥当であること①だと思うのですが、上手い訳が見つからなくて、悩みました。
楽器を習いたい気持ちが生じたが、ただ単に習ってそれで満足、習うこと自体が目的、なのではなく、楽器を習うことによって何が出来るか、と考えてしまう、その理由として2つ挙げていて、それが妥当だ、ということでしょう。
「それも無理はない」とか、「そういうものだ」とか・・・、
結局「それも当然だった」としましたが、今考えてみれば、「(・・・すごいことをしなければ、と思っていたから)そんなふうに考えたのだった」
くらいが、自然な日本語だったかも(^-^;

○P.115 11、12行目 불량한
不良なお金、不良な音?
恐喝で巻き上げたお金だから、「不良な」お金なんでしょう。
ジョークとしてあえて使っている言葉なので、このまま「不良」でもいいかな、と思ったのですが、「怪しいお金」「怪しい音」にしてみました。
「不健全な」でもよかったかな、と思っています。

○P.115 13行目 찌그러지겠지
찌그러지다 潰す、へこむ、ゆがむ、へなへな、ぐしゃぐしゃ、・・・。
いろんな訳語が考えられると思います。
「不良な」バイオリンの音を、どんな日本語にするか。찌그러지다の語感を活かした訳語にしたいところですが。
私は「ぐにゃぐにゃ」にしたのですが、皆さんがどういう言葉を使ったのか知りたいところです。


全体に、会話は歯切れ良く、地の文は長い文が多かったです。
でも文章自体はわかりやすく、楽しい作業でしたhappy01

みなさんのコメントいただければ嬉しいですshine


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ぽにょっ会」カテゴリの記事

コメント

「パトロン」って訳してるのすごいなって思いました。
私は「スポンサー」にしたんですが、社長といつも冗談を言い合っている彼女なら「パトロン」って言いそうですよね。すごいです!
あ、最後の文章で「チェロの弦をひとつずつ」とありましたが、弦は「1本」かも?って思うんですけど、どうでしょう。
みなさんの翻訳を読むと、自分の翻訳を読むのがはずかしくなります^^;でも今後もめげず頑張ります!
これからもよろしくお願いします^^

投稿: ふにゃ | 2011年8月 7日 (日) 11:02

ひがなおさん、お疲れ様でした
ひがなおさんの翻訳を読ませていただいていると、とっても自然な日本語になっていることと、その場面に一番ふさわしい日本語は何だろうと、さりげない訳の隅々まで気配りをされていることに感心します。コメントを読んでますますその思いを強くしました。

○하긴
「たしかに」「まあね」どちらもいいですねsign01
私は「実際」「そうね」としました。

○그럴 만도 했다は難しいですよね。出てくる度に悩む表現ですが、도がいっしょに使われていて、それもややこしく、私も頭を抱えてしまいました。ひがなおさんの解説で、頭の中が整理された感じ。
訳は「そうやって悩むのも当然だった。」としてみました。

○불량한は「不良な」とそのままにしましたが、「怪しい」がいいですね。お金にも音にも自然につながりますから。「不健全」もいいと思います。

○は、「ゆがんだ」にしました。「ひしゃげたような」とかいった感じかなと思いました。まっとうじゃなく、いじけた、ひねくれた、虐げられた感じsign02擬声語、擬態語にしようとすると難しいですね。

他に
○115ページの15行目の마음대로 하셔
敬語でパンマルsign03敬語を使っているのは、皮肉っぽいことをいう時にわざと使う表現かなと思い、その感じがでるように訳したかったのですが、「好きになさってちょうだい。」なんて取ってつけた感じに。ひがなおさんの「どうぞご勝手に。」に軍配です。
○115ページ下から3行目の아프다
これもいつも訳しにくい単語ですが、「怪我をする」とすんなり訳されてるのが目からうろこでしたlovely

歯切れのよい、都会的な会話がとても自然に訳されていていいと思いましたheart04

投稿: ゆう | 2011年8月 7日 (日) 13:16

スラッと読めて気になるところがありませんでした。推敲、だいぶなさいますか?
ひがなおさんのおっしゃっているところ
 하긴→「まあね」にしました。
 그럴 만도 했다は、악기를から何度読み返してもどこを指して言っているのか、どうも理解できませんでした。訳すことはできても、果たしてその本当の意味が何なのかがわからなかったのです。
 P115の12行目の
 심란하다→「落ち着かない」が気に入りました。
 同ページの下から3行目の
 어디다 써먹을 수 있을지→「どんなことに活用できるのか」も上手いなぁ、と。
 P116の11行目の
 사면 쓰나の「쓰다」ですが、小学館の辞書の1185ページ6番目の意味「いけない」の意味でしょうか?
ゆうさんもおっしゃっているように、会話がとても面白いですね(^^)。

投稿: ハーちゃん | 2011年8月 7日 (日) 14:10

ここは難しかったですね。
でも訳とてもいい感じです。ひがなおさんの文章は私と一番リズムが似てるかな?と思っていて、本当に読みやすいです。

하긴
彼女の口癖だという感じがして「確かに」
私の頭の中では彼女はロングヘアーで、言葉もハキハキしゃべるイメージです。

그럴 만도 했다
そうか!・・・して当然という意味の만하다だったんですね。。。
そうすると「続ける自信がないのも当然だった」でもいいですよね。

交通事故恐喝詐欺団は長いので「あたり屋」にしました。なので、そのイメージだと찌그러지겠지は、ゆうさんの「ひしゃげた音」が合いそうな気がします。事故ってつぶれるみたいな。

사면 쓰나は反語なんですね!? う~ん、勉強になります。

チェロの弦はわたしも「ひとつずつ」にしました。

やっぱりみんなで訳してみるといいですね。新しい発見がいっぱいup

投稿: テラ | 2011年8月 7日 (日) 23:55

>ふにゃさん
「スポンサー」とどっちにしようかと思ったんですが、恐喝詐欺団のノリなので、冗談チックな「パトロン」にしました。
チェロの弦は確かに、ひとつ、よりは、一本ですね。ありがとうございます。

投稿: ひがなお | 2011年8月 8日 (月) 20:00

>ゆうさん
>さりげない訳の隅々まで気配り・・・を目指していますが、実際はやはり時間に追われてやっつけ仕事になってしまって、反省despairのくり返しです。
コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

投稿: ひがなお | 2011年8月 8日 (月) 20:04

>ハーちゃんさん
いつもコメント有り難うございます。
何度もじっくり推敲しなければ、とは思うのですが、実際は3回ほどです。
사면 쓰나の「쓰다」は、ご指摘の通り「いけない」の意味の反語だと思います。韓国語はほんとに反語が多いですね。日本語にもあるものだから、そのまま反語の言い回しを活かして訳すか、わかりやすくストレートに表現するか、そのたびに悩みますsad

投稿: ひがなお | 2011年8月 8日 (月) 20:11

>テラさん
テラさんの翻訳は、私と全く同じ!てところも多いです。やはり、似ている気がしますwink 彼女のイメージも全く一緒!
그럴 만도 했다 のところ、「続ける自信がない」ことではなく、「楽器を習うことだけで満足せずそれで何が出来るか考えてしまう」ことが当然(何者でもないまま・・・だから)だと思うのですが。
「あたり屋」、なるほどです~。

投稿: ひがなお | 2011年8月 8日 (月) 20:19

ひがなおさん、こんばんは。
遅くなってすみません!

私も、ふたつめの하긴をどう訳せばいいのかずいぶん悩みました~。
何せ、抑揚がわからないので。
結局「そんなこともないよ。」「…そう。」という倦怠期みたいな対話に。

그럴 만도 했다ですが、深く考えず「そんなことばかり考えていた」と^^;
ここ、すっごくむずかいしいですね。そしてひがなおさんの解説に脱帽です。

バイオリンの音ですが、不良は…ひねくれてる!と勝手に思って「ひねた音」にしました。
더がついてるので、もともとある音の、より印象的な表現じゃないとだめかな?と思いましたが、
さらに良いものが思い浮かぶわけでもなく…汗

パトロン!!!ほんとナイスです~d('-^*)
それと、쓰나。知りませんでした~。

投稿: おけいはん。 | 2011年8月13日 (土) 00:21

>おけいはん。さん
たしかに、気心しれた倦怠期みたいなカップルですよね。
後半、彼女は去っていくわけだけだけど、そういう時期だったのかも・・・?
「ひねた音」、なるほどですね。
더 はここでは表現できなかったですbearing

投稿: ひがなお | 2011年8月13日 (土) 09:34

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