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2012年3月 6日 (火)

外国語の水曜日

面白いです!
黒田龍之助「外国語の水曜日―学習法としての言語学入門―」 現代書館

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著者の黒田龍之助さんはロシア語・スラブ語学・言語学の専門家で、NHKロシア語講座の講師としても人気を集め、現在はフリーランスの語学教師、という方。
詳しくはご自身が語った講演会の記録をご覧になると、よくわかります。

この本は、大学のロシア語教師時代のエピソードを中心に、語学にまつわる楽しいエッセイです。
理系大学の学生の中にも、英語以外のロシア語などの言語に興味を持つ者が少数ながらいて、そんな学生たちと黒田先生が毎週水曜日に研究室で集まり、楽しくロシア語に取り組む様子などが、軽妙な文章で綴られています。

また、とにかく外国語を学ぶのが好き!という黒田先生。
いろんな外国語に手を出し、その中には韓国語もありました。

ある年の夏、韓国語の3週間集中レッスンを受けたときのことを書いた「歌と駄洒落のハングルレッスン」。
一緒に韓国語を習いたい、という学生と二人で、日本人と韓国人ネイティブの二人の先生につき、楽しく濃密に学習したことが書かれています。

その中で、やはり、というか濃音に苦労したことが挙げられています。
「・・・・・先生の真似をしながら練習するが、息を殺してのどから音を出そうとすると、なぜかつむじのあたりが上へピンと引っ張られるような気がする。まるでマリオネットみたいに頭をピクピクさせながら、練習を繰り返した。傍からみたらずいぶん間抜けな光景である。」

また一般に、発音に関してはネイティブのほうが寛容であり、日本人の先生のほうが厳しく標準的な発音を要求する、ということ。両方があればバランスよく、ネイティブに習えば発音がよくなるわけではない、というところで、やはり!と頷いてしまいました。

第3章は「学習法としての言語学入門」となっていますが、入門の前の紹介くらいのレベルで、わかりやすく楽しく読めました。

とにかく、外国語は楽しい! もっと楽しもう、英語だけなんてもったいない!という著者自身の想いが伝わり、「ニューエクスプレス」シリーズ外国語を何かひとつ、やってみたいな~、と思わせられました。

中世チェコの聖書、ギリシア語、アラビア語文法書などをあしらった装丁もステキですheart01

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

高校生の前で濃音を発音して、笑われたことがありました。
まゆげがものすごく上に動くのだそうです。
頭をぴくぴくさせながら・・・のところに共感しましたhappy02

それにしても、ひがなおさんは勉強家ですね。
見習わないと。。。

投稿: テラ | 2012年3月 7日 (水) 21:44

>テラさん
濃音はほんと、苦労しますよね。
まゆげがものすごく上に・・・ 私もぴくぴくしてるかもcoldsweats01
こういう本は、楽しみとして読書しているだけで,勉強になっているかは??(^-^;

投稿: ひがなお | 2012年3月 8日 (木) 21:06

これ、うちの区にも隣りの区にも無かったのです。が。が、が〜ん。
「水曜日の外国語」で検索していました(^^;)。「水曜日に研究室に集まり」っていう文章が頭に残っていたんですね、きっと。
「外国語の水曜日」で検索すると、むろんありました。むふふふ。明日は来ると思いますので、読んだらまた感想をお送りします。
今朝、こちらはミゾレでした(^^;)。

投稿: ハーちゃん | 2012年3月10日 (土) 23:43

>ハーちゃんさん
ハーちゃんさんも読書家ですね~。
これ、私の住む市の市立図書館にはなかったのですが、リクエストしたら購入してくれたようです。市民の皆さんの税金で・・・有り難いですo(_ _)o
少し待たなければいけませんが、これまでもこの手で何冊か読ませていただいていますwink

投稿: ひがなお | 2012年3月11日 (日) 10:24

本、来ました。
まだ第1章の途中なんですが、とっても読みやすくて面白いです。おかしくて笑っちゃうところも(^^)。
私、活字の種類や大きさが気になるんですが、その意味でもこの本、気に入りました。
ところで先日ご紹介いただいて読んだ「漢字と日本人」の影響で「これは和語かな」って気にしながら文字を打つようになってます(^^)。
だけどやっぱり和語を全部ひらがなにはできないですぅ。

投稿: ハーちゃん | 2012年3月11日 (日) 19:30

>ハーちゃんさん
そうそう、本って活字の種類や大きさ、余白とのバランスもすごく重要ですよね。同感です。
村上春樹さんが「目で掴むリズム」というのは、こういうことも関係しているのかも、て思います。
その意味でも、漢字とひらがな・カタカナのバランス、それらが醸し出すリズムって日本語ならでは、大切ですね。
「漢字と日本人」のように和語をひらがなで書くことはできないけれど、和語を漢字表記するとき、もともとどれが正しいとは言えず、どれも言ってみれば当て字のようなもの、と思うと、少しだけ文章を書くことが楽になったような気がします。

投稿: ひがなお | 2012年3月13日 (火) 18:13

こんばんはー。今夜は主人が仕事で都内なのでホッとしてます(^^;)。
ひがなおさんの地方も地震が起きそうな場所ですよね? ちかごろはどうですか? こちら頻繁に起きていて...。
友人に井上ひさし著「日本語教室」というのを薦められて予約しました。友人が言うには「読んでいると著者を好きになりそう」なんて言ってましたが。ひがなおさんはもう読んでいらっしゃるような気がします(^^)。
新書版みたいです。

投稿: ハーちゃん | 2012年3月15日 (木) 19:04

>ハーちゃんさん
このごろ東京では地震が多いみたいですね。こちらはそうでもないです。可能性が高いことは変わりありませんが・・・。
「日本語教室」は読んでないです。面白そうですね!図書館検索してみま~す( ^ω^ )

投稿: ひがなお | 2012年3月17日 (土) 10:38

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