WavePadとPraatで音声分析
Praatで音声分析をするには、まずCDなどのモデル音声を音声編集ソフトを使って切り取り、取り込まないといけません。
フリーの音声編集ソフトを検索してコレを入れてみました。
とりあえずPCに入れてある「KBSの韓国語」CDの中から女性アナウンサーの「契機と転機」をWavePadで開き、
初めの5行、23秒ほどを切って保存。
それをPraatで読み込みます。
比べるには長すぎるので、前半2行と後半3行に分けて自分の音読を録音し、比べてみました。
まず前半部分。
左がKBSアナウンサー、右が私です。
下のピッチグラフを見ると、まあだいたい似ていると言えるのでは・・・と自分では思うのですが(;´▽`A``
80~300Hzと同じピッチ幅ですが、やはり左は振り幅が大きく抑揚が大きいことがわかります。
上を見ると、初めのかたまり、私は引用-라고 は分かち書きしていないので続けて読んでいますが、アナウンサーは引用のあとはたっぷりポーズをとっています。
ほ~、なるほど。意味を伝えやすくするアナウンサーの朗読技術だな、と思いました。
後半部分。【3/2修正:これは左が私、右がアナウンサーです。】
何度も少しずつ、グラフを見ながら聞き比べると、違うところがわかってきました。
とくにピンクのところ。
것 같지만 と言ってるんですが、グラフの形が真逆です!( ̄ロ ̄lll)
自分では-만 で上げているつもりだったのに、グラフは逆V字になっています。
お手本は見事なV字。
どういうことかとよーく聞くと、わかりました。
私は-만 のパッチム部分で下げてしまっていたのです。
man のma は前より高くなっているのですが n 部分で何となく下がっていました。
それに対してお手本は母音よりもパッチムでさらにぐんと上がっていたのです。
イントネーションを考えるとき、音節単位で低高とか高高とか考えるのですが、より韓国語らしく話すためには、音節内部の変化もとらえて真似しなければいけないんですね。
他のところでも、-는 などの助詞で同じ傾向が見られました。
自分のクセがはっきりと目に見えてわかったんです!
大まかなイントネーションはだいたい同じなのに何か違う・・・
その原因の一つがわかったような気がします。
自分の音読はなにか元気がないというか、ハリがないというか、ヘンな感じがしていたのですが、この点を改善すれば、リズムよく切れのいい音読に近づけるのではないか、という希望が見えてきました
Praatの良い点の一つは、このようにごく短い発語を目で見ながら自在に比べることができる、ということだと思います。
上の部分は1秒弱ですからね。
これを携帯や録音機器で再生して音だけで聞き比べるのは難しいと思います。
それに音を形で見るのってすごく楽しいです!(*^-^)
ほかにも面白いソフトがありそうですが、当面はこれでいろいろやってみようと思います。
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