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2015年2月

2015年2月21日 (土)

36回TOPIK読解

TOPIK、まずは過去問に当たってみないと、改訂後の3回に少しずつトライしています。

やはりなかなか1回分を一気にやる時間はとれないので、試験時間に合わせて1分野ずつ、それも中断しながらになってしまいますが。

今日は第36回の읽기にトライしました。
その中で気になった問題が・・・。

ソウルに出てバイトに明け暮れ困窮した大学生活を送る「私」。母の十分仕送りできずに済まない、という電話に「私」が「눈물이 핑 돈 적도 있었다.」という部分。
この部分に表れた心情として最もふさわしいものを選ぶ問題で、その選択肢が
1 곤란하다
2 속상하다
3 답답하다
4 억울하다

これ、結構悩んで2,3,4どれもいけるような・・・。

속상하다 というと「「むかつく」とか「しゃくにさわる」みたいな「怒ってる」ニュアンスが強いイメージがあり、답답하다は「じれったい」「もどかしい」、억울하다 は「「悔しい」「無念」というイメージで覚えていて、この場合母に心配かける状況を無念に思い涙がにじむのかな、と思い悩んだ末4 억울하다 を選択しました。

が、正解は2 속상하다 でした。

속상하다を국어사전で調べてみると 화가 나거나 걱정이 되는 따위로 인하여 마음이 불편하고 우울하다.
とあり、なるほど 마음이 불편하고 우울하다 はこの心情を表してると言えますね。

このように気持ちを表す形容詞は、日本語の訳語だけでは理解できないということが、よくわかりました。
日本にいながらにして、勉強だけでたくさんの例に出会ってイメージを掴んでいくのは難しいですね(-_-)

 

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2015年2月10日 (火)

못 가본 길이 더 아름답다

박완서(朴婉緖)パク・ワンソ最後の散文集『못 가본 길이 더 아름답다』を読みました。


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じつはずいぶん前に手に入れて読みかけて忘れていたのですが、思い出してまた少しずつ読みました。

短いエッセイ十数編と書評十数編、故人への追悼文などが収められています。

韓国の代表的作家といわれたパク・ワンソ。
亡くなって4年になります。

以前小説を読んだときは難解な感じがしたのですが、これは読みやすく、親しみやすい文章でした。

80歳を目の前にした作家のみずみずしい思いが感じられるような気がします。

じっくり味わいたくて、自分なりにエッセイの一部を翻訳してみました。

庭仕事に精を出す現在の日常、戦争だけは避けなければ、という思い、そして6・25の年のこと・・・

夢と希望に満ちて大学に入学した直後、朝鮮戦争が勃発。
家族、隣人、親戚すべてを引き裂いた戦争を生きのこり、結婚して子どもを産み育て、その中で叫びにも似た痛みから小説を書くようになったこと。

今は北にあり二度と行けない故郷への思い。

戦争翌年の極寒の逃避行、その寒さを思い出し今風邪をひいてしまった。
それくらい50年以上前のことがリアルで、逆に今の繁栄は幻のように実感がない。


やはり下手でも訳してみると、さっと読むだけより深く胸に迫ります。

못 가본 길이 더 아름답다・・・日本語で何と表現したらいいでしょう。
「歩めなかった道のほうが美しい」・・・なんかしっくりきませんが。


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