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2015年2月10日 (火)

못 가본 길이 더 아름답다

박완서(朴婉緖)パク・ワンソ最後の散文集『못 가본 길이 더 아름답다』を読みました。


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じつはずいぶん前に手に入れて読みかけて忘れていたのですが、思い出してまた少しずつ読みました。

短いエッセイ十数編と書評十数編、故人への追悼文などが収められています。

韓国の代表的作家といわれたパク・ワンソ。
亡くなって4年になります。

以前小説を読んだときは難解な感じがしたのですが、これは読みやすく、親しみやすい文章でした。

80歳を目の前にした作家のみずみずしい思いが感じられるような気がします。

じっくり味わいたくて、自分なりにエッセイの一部を翻訳してみました。

庭仕事に精を出す現在の日常、戦争だけは避けなければ、という思い、そして6・25の年のこと・・・

夢と希望に満ちて大学に入学した直後、朝鮮戦争が勃発。
家族、隣人、親戚すべてを引き裂いた戦争を生きのこり、結婚して子どもを産み育て、その中で叫びにも似た痛みから小説を書くようになったこと。

今は北にあり二度と行けない故郷への思い。

戦争翌年の極寒の逃避行、その寒さを思い出し今風邪をひいてしまった。
それくらい50年以上前のことがリアルで、逆に今の繁栄は幻のように実感がない。


やはり下手でも訳してみると、さっと読むだけより深く胸に迫ります。

못 가본 길이 더 아름답다・・・日本語で何と表現したらいいでしょう。
「歩めなかった道のほうが美しい」・・・なんかしっくりきませんが。


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コメント

この本、読みたくなりました(^^)。

パク・ワンソさんの作品は「裸木」だけ読んだのかしら? デビュー作なのかな?

図書館にあるでしょうか? あったら嬉しいのですが(^^)。

ひがなおさんの訳はきっと素晴らしいと思います!

投稿: ハーちゃん | 2015年2月10日 (火) 20:22

>ハーちゃんさん
いつもコメントありがとうございます。
私の拙訳なんてファンの方に申し訳ないです。
「裸木」はデビュー作ですね。私は読んでませんけど(^_^;)
この本の装丁が華やかな木のような感じなのは「裸木」と対応しているのかな~とおっしゃってる方がいました。

投稿: ひがなお | 2015年2月11日 (水) 18:39

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