キム・ジュンヒョク『가짜 팔로 하는 포옹』
キム・ジュンヒョクの短編集 『偽腕でする抱擁(直訳)』を読みました。
김중혁 / 가짜 팔로 하는 포옹
キム・ジュンヒョク初の恋愛小説集!と銘打ち、
8編の短編が収められています。
『楽器たちの図書館』は現代っ子らしい感覚にあふれた、、音楽をテーマとした短編集でしたが、これもやはり現代的なセンスを感じます。
恋愛小説と銘打っているわりには恋愛要素は薄くあっさりした印象。
そんなところも今どきかな、と思います。
とくに印象に残ったのは『 보트가 가는 곳 (ボートが行くところ)』
突然現れた正体不明の物体によって世界の終末のような様相に。
絶望的な状況の中で出会い寄り添い、別れ・・・
SF仕立てでシュールな感じが印象的でした。
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