한강 "눈 한송이가 녹는 동안"
ただ今第3次ぽにょっ会で翻訳しているのは、この『第15回黄順元文学賞受賞作品集』
5月から毎月少しずつ範囲を決めて、翻訳文を共有サイトにアップしています。
1作目は 손보미 "임시교사" ソン・ボミ『臨時教師』
30ページほどの短編です。
正規教員になれないまま長年臨時教師として教職にあった独身女性が、若いプチセレブ夫婦にベビーシッターとして雇われ、その家族に献身的に尽くし・・・というお話です。
現代の韓国社会の一面を象徴するかのようなエリート夫婦の暮らしぶりや、善意のちょっとしたすれ違いなど、なかなかに興味深い内容でした。
第2作は 한강 "눈 한송이가 녹는 동안" 韓江(ハン・ガン)『雪ひとひらが溶けるあいだ』
第15回黄順元文学賞の受賞作です。
ハン・ガンといえば、先日韓国人作家として初めて国際ブッカー賞を受賞して話題ですね。
『菜食主義者』は日本語版を読みました。
じつは2年ほど前に読みかけたときは、つらくなって途中で読み進めなくなりました。
今回あらためて最後まで読んでみましたが、やはりつらいというか痛いというか・・・
人間の孤独と暴力、なにか根源的なものを突きつけられたような読後感でした。
しかし、この短編はある夜の死者との対話。
その合間に思いが過去へ行ったり来たりする、とても静かなお話です。
3回に分けて翻訳アップしていますが、7月はその2回目です。
とりあえずは最後まで訳していますが、もっとじっくり練りたいと思います。
| 固定リンク
「ぽにょっ会」カテゴリの記事
- キム・ソル「ピカデリーサーカス界隈」(2017.04.26)
- 한강 "눈 한송이가 녹는 동안"(2016.07.07)
- 第15回黄順元文学賞受賞作品集(2016.03.11)
- 『犬散男』とりあえず完了(2015.01.30)
- ぽにょっ会の翻訳(2015.01.11)
コメント